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インバスケットという言葉は、直訳すれば「未処理箱」(管理者の机の上に置いて、未処理の案件を入れる箱)という意味です。
未処理箱に入っている案件を、架空の人物・役職の設定の中で限られた時間内により多く正確に処理するゲームと言えます。
もともと1950年代前半にアメリカの空軍の教育研究所が教育訓練の結果の測定の為に開発され、学習測定の方法として有効と評価されることにより、民間企業にも広まっていきました。
現在は制限された時間内で多くの案件処理を行うというビジネスシミュレーションゲームとして、大手企業の管理職向けの昇進・昇格試験や研修などで活用されています。
また、繰り返し問題を解くことでスキルアップが図れる等の理由から、トレーニングツールとしても活用されています。
インバスケットは意思決定に至るプロセスを評価するもので、絶対的な正解というものは存在しません。
承認・却下など、どちらの結論を出していても決して間違いという訳ではなく、あくまでその結論に至るための情報収集や問題分析といった過程が評価の対象となります。
そのため、案件に対して自由に回答していく記述式で試験が行われるのが本来の形ですが、評価者に豊富な経験が必要な事、評価にかかる時間が膨大な事などから、一部の企業では選択肢の中から選ぶ選択式(マークシート)試験を採用しています。
※ 「インバスケット」は、株式会社インバスケット研究所の登録商標です